掲示板の閉鎖にあたって


2010/11/3      
北総線値下げ裁判の会

北総線値下げ裁判の会(以下、裁判の会と略す)は、裁判に資するさまざまな視点を得たいと考え、どなたでも自由に投稿できる掲示板をホームページに開設しましたが、所期の目的を達しましたので閉鎖致しました。

1】 いただいた投稿を数字で見ると

 ほぼ2ヵ月半の間に寄せられたご意見の動向は以下のとおりでした。
1.投稿者数62人  ご支持の意見38人/61.3%  批判のご意見24人/38.7%
2.投稿数378件  ご支持の意見139件/36.8%  批判のご意見239件/63.2%
 批判された方は人数では少数でしたが、投稿数では多数であり、批判された方の熱心さが反映しています。特に、その中でもお二人の方の投稿数が、批判意見のうちの63.9%、投稿総数でも40.2%に上り、特に目を引き掲示板に偏りが生じました。

2】 いただいたご意見の内容

 ご支持いただいたご意見にも貴重な内容があったことは言うまでもありませんが、裁判の会としては、むしろ批判のご意見から得るところを期待して開設した掲示板でしたので、その面からだけ記します。
 結論を言えば、批判的なお二人に代表される基本点は、国土交通省と京成が従来主張してきたこととの重複で、裁判の会として新しい視点を得ることができなかったのが残念でした。
① 裁判の会と全く違う点の一つは、批判される方々が、「北総運賃は不当には高くない」、「北総線内激高・新線区間激安の運賃」も成田新高速の利益と競争性確保から見れば当然のこととするなど、あくまでも事業者本位の論理に立っていること。また、北総の経営を何一つ変えられないもの、変えれば京成まで倒産すると描いている点などです。
 裁判の会は、利用者の立場に立ってこの異常な高運賃を是正させることが目的です。また、経営状況から見て、北総は良い方向に変えられるし、それで京成が倒産することなどありえないと分析していますから、全く相容れません。
② もう一つは、批判される方々が、「極端な受益者負担原則」を主張されていることです。ですから、京成が成田新高速の収入や利益を北総の運賃値下げに回すのは、受益者負担の原則に反することで許されないと主張されています。
 裁判の会は、成田新高速を運行する京成が、北総線の線路を使うのに「ただ乗り」するのは許されないという立場から訴訟に立ち上がったのですから、全く相容れません。
③ また批判される方々は、千葉ニュータウン建設の失敗は千葉県や沿線自治体に負担責任があると言います。あるいは、千葉県全体に広げるな。沿線自治体だけに負担させろという主張もありますが、いずれにしろ、京成・北総は被害者なのだから負担させるべきでないという主張です。
 しかし、裁判の会は、「国には運賃値下げの政治責任があり、京成には負担責任がある」と考えて訴訟を起こしました。正反対で相容れません。
 突き詰めれば、北総運賃値下げを、事業者の立場から見るか、沿線住民の視点から見るかの違いで、交わるところがありません。
 こうなったら、司法の判断に待つのが妥当ではないでしょうか。

3】人格を傷つける雑言

 掲示板は、私たちが進めようとしている北総線値下げ裁判をはじめ、広く北総線の運賃や利便性といった問題に対して、さまざまな考え方の人たちが自由に、気軽に発言していただいたり、情報交換をしていただくことを目的として開設されました。
 しかし、実際にこの掲示板で起こったことは、批判者たちが、裁判の会だけでなく、裁判や値下げ運動を支持あるいは一定の共感をもっているご意見、ご発言に対して、口を極めた悪口雑言で攻撃し、そのような一般の、善意の発言者を傷つけ、不快感を与え、結果、再度の書き込みをしなくなったり、躊躇するといったことがみられました。1】に示した、「支持」意見と「批判」意見の、投稿者数と投稿件数の著しい偏りは、このことの結果だと考えられます。
 裁判の会への真摯なご意見、批判については、耳を傾けるに吝かではありませんが、それは、このような一般の善意の発言者までをも巻き込む形での乱暴な攻撃を放置しておく理由にはなりません。

 運輸審議会の公聴会や提訴を通じて、鉄道事業法が、まれに見る事業者本位の法律であることが、社会的に認知されてきました。そして、「明治以来の産業育成に主眼を置いた縦割り行政」(2010/10/8毎日新聞)の弊害が言われるまでになり、批判が強まる中で、民主党政権も「事業者中心の行政を転換し、消費者の視点を大胆に取り込んだ行政」の必要を言うまでになっている時代です。今度の裁判はその一端を担って、北総の異常な高運賃と、親会社京成が子会社北総を使って行う不当な仕組みを追及することによって、消費者の立場からは到底許すことのできない鉄道事業法の歪みを正し、沿線住民の悲願である北総運賃の大幅な値下げを達成することにあります。
 いよいよ、初めての公判(11/10水曜日)もマジかに迫り、原告と裁判の会は力を併せて頑張ります。多くの皆さんの大きなご支援をお願いします。

上記趣旨をご理解いただき、掲示板を閉鎖したことをも、ご了承いただきたくお願い申し上げます。

以上。