裁判の記録


2013年12月11日第二審第3回口頭弁論(結審)   

2013年10月21日第二審第2回口頭弁論   2013年 9月11日第二審第1回口頭弁論

2013年 3月26日第一審判決   

2013年 1月29日第10回口頭弁論   2012年11月27日第9回口頭弁論

2012年 9月 4日第8回口頭弁論   2012年 6月12日第7回口頭弁論

2012年 4月17日第6回口頭弁論   2012年 2月14日第5回口頭弁論

2011年 7月27日第4回口頭弁論   2011年 5月18日第3回口頭弁論

2011年 2月 9日第2回口頭弁論   2010年11月10日第1回口頭弁論

 2013年12月11日第二審第3回口頭弁論

 11月末に、国からの反論書面が提出され、こちらもさらにこの書面に対しての文書を提出。
 反論は複数の市民と弁護団が練り上げ、さらに今までに多くの方から、北総鉄道が高いがための生の声を頂いていたので、それも提出。11日を迎えました。

 午後3時からは私たちの分も入れて3つの控訴審の口頭弁論がありました。わたしたちは3番目。
 3時から法廷に入り、ほかの二つも傍聴しました。一つは個人間のもの、もう一つは水戸市が個人を控訴した土地に関するもので、いずれも即裁判長が結審宣言。それぞれ判決言い渡しは来年1月でしたが、わたし達の分は、書面確認にも時間がかかりましたし、判決も「この件は、少し時間をいただきたい。判決は2月19日午後1時30分から」と、他の事件よりひと月先となりました。

 終わってから、いつものように1階の相談室(?)へ。

 宇佐見先生からは、「今回はみなさんのご協力で、現時点ではベストの文書が出せた。」と言っていただきました。

 このように大きい事件は判決までに時間がかかるのはままあること。原審を支持するかどうか、さらに本案をどう判断するか・・・だが、原審を支持(原告適格は認めるが本案は棄却)するとしても、原告適格を認めると他路線への影響が大きいから、国は控訴するだろうし、本案についてはこちらが控訴することになるだろうから、いずれにしても最高裁となるということです。



 2013年10月21日第二審第2回口頭弁論

 10月21日は、値下げ裁判控訴審第2回目の期日でした。前回9月のとき、北総鉄道に関する調査報告書の存在が明らかになったところで、これに基づいてさらに主張することもあるだろう、しかし控訴審までには時間がなくて十分検討ができないとして、裁判官に再度期日を設けるようこちら側から申し出、認められました。
 通常一回の審議で即結審となるところ、認められたということは裁判官も更に知る必要があるという判断をしたということです。つまり第1審では、原告適格のところだけ認め、本論に立ち入らなかったわけで、そのまま控訴審も踏襲しようという考えであれば、本論についてさらに論述したいという申し出は却下されたはず。
 そこに意義を感じ、原告側はいろいろな角度から意見をだし、弁護団がまとめました。その書面を提出したのが10月15日のこと。

 ただ、高裁は何度も書面のやり取りはしないということですし、現時点で述べるべきことは述べた。21日の控訴審は大方これで結審となるだろう、次回は判決で、年内決着かなあ・・と思いながら裁判所に向かいました。

 ところが・・・ふたを開けたらあにはからんや、12月にもう一度期日が設けられることになりました。

 国側の申し出によるものです。
 国は、裁判官が提出された証拠書類等の確認を終えると、挙手し「甲129号証(原告側の証拠書類で、北総鉄道に関する調査報告書です)はドラフト段階のものではないか、最終のものを提出願いたい」と述べました。

 確かに、この準備書面を提出するときは、最終版がまだ調査団からは提出されておらず、誤字などの散見される書類しかありませんでした。

 10月8日に開催された北対協で、初めてハンコのついたものが示され、それを情報公開(請求)で取ったのが、先週の木曜あたり。

 情報公開(請求)で手に入れた書面なので、これは公開されているということですので、最終のものの提出はできます。こちら側の弁護士も裁判長から、書類の準備は可能かと問われ、すぐ出せますと答弁しました。

 裁判長が、国に対して「反論があるのですか?」と聞くと、なんと国は「はい。なのでもう一回期日を設けていただきたい」!!!今まで原告適格がないということのみでこちらの主張を突っぱねようとしてきた国が、中身について反論したいとは・・と心の中でびっくり・・

 裁判長がどのくらい書面準備にかかりますか?と聞くと、国は「今週中にも北総鉄道から、調査報告書に対する反論が発表されるので、それを踏まえて書きたいので、11月29日を提出日としたい」と。

 裁判長は、「弁論期日を続行します。次回は12月11日(水)午後3時。いかがですか?」 双方、結構ですと答え、次回は12月11日となりました。

 今回のこちらから提出した書面には、調査報告書の中から「値下げはできる」「線路使用条件がおかしい」という記述の部分を引用して書かれています。ここの部分で国が反論させてくれと言ったということは、無視できないと思ったからなのでしょうか。
 裁判長も、必要と思わないなら、最終の調査報告書を出してくださいとはいわないでしょう。書面を読み、京成と北総間の契約は変な契約だと思ったということです。(第1審は、へんだろうとなんだろうと当事者がやったことで、仕方ないという書き方)
 今回の調査報告書は、我々ではなく第3者である北対協が委託して出てきた文書で、当事者が関与したわけではありません。そういうことでも、この報告書の意義は大きいです。

 また、弁護士によると、違法専決のほうの住民訴訟が(横山前市長がどう騒ごうとも)、市が上告せず確定したことは大きいと言います。市民が困るから違法な専決までしなければならなかった。とりもなおさず仕組みがおかしいから、そういう解決しかとらざるを得なかったのだということになるからです。

 もう結審宣告されるだけだろう…と期待せずに行きましたが、おっとどっこい、全く予想してなかった展開となりました。
 北総鉄道の反論はどんなふうに出されてくるでしょう・・



 2013年 9月11日第二審第1回口頭弁論

 当日は同じ時間帯に3つの控訴審が同じ部屋でありました。先の2つは、第1回目の11日で結審、判決は10月16日と言い渡されさっさと終わり、3つ目が本件。
 本案(運賃は違法だという主張)については、追加の主張があるという書面をこちらの弁護団が提出していました。
 裁判長は、提出された書面を確認し、「さらに追加があるということですか?」と聞きました。本案について追加がありますと弁護団が答えると「本来は本日までに整っていなくてはいけないのですが、どのくらい時間がかかりますか?」と裁判長。「10月いっぱい」という答えに対し、「10月中に結審したいのでできるだけ早く提出を」となり、書面提出期限は10月15日に、第2回期日は10月21日ということになりました。
 ふつうは、高裁となると1回で結審し判決となるそうで、もう1度という要請に対しても、もう十分と裁判所が考えたら、退けられ結審を言い渡されるそうです。
もう一回の期日を認めたというのは、追加の書面を出させる価値があると判断したのではないかということを弁護団の先生方はおっしゃってました。
 原告サイドも引き続き書面作成に当たっては協力していき、なるほどと思ってもらえるようなものを提出できるようにしたいと思います。



 2013年 3月26日第一審判決

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 2013年1月29日第10回口頭弁論

 1月29日午後1時半から、東京地裁民事38部705法廷で、第10回の口頭弁論が開催されました。
 原告からは、これまでの論点を整理し、さらに独禁法の視点を加えた準備書面を提出してありましたが、被告の国からは、相も変わらず訴え自体の却下を求めるという繰り返しの主張の文書提出のみ。
 開廷後、双方提出された文書の確認を行い、却下以外に特にないかと裁判長が確認しましたが、ありませんという被告の言葉を受け、即「では終結します。」「同じ裁判体で年度内に行いたいので、判決は3月26日(火)午後1時25分。」閉廷・・・
 ものの3分で終わってしまいました。往復1時間以上、2000円からそれ以上かけてくる原告と応援団で、いつも法廷いっぱいになりますが、さすがにこれだけで2000円か…と思ってしまいました。
 裁判起こしてから、ずいぶんと私たちは北総線に貢献しているよなあと口々に言いながら法廷を後にし、一階の会議室のようなところで、いつもの通り、弁護士の先生から解説を受けました。
 今回は新しく若い弁護士先生が加わりました。当然高裁、最高裁に行く中でお力を借りることになっています。(柴田圭子ブログから転載)



 2012年11月27日第9回口頭弁論

 11時半から東京地裁の民事38部、705法廷で行われました。
 いよいよ次回(1月29日)長かった第1審は結審となります。
 それまでに、こちらサイドは論点に沿って論じた準備書面を再度出させてもらうこととなりました。
被告の国交省は、特に出さないとのこと。まあ、予測はされてましたけど・・

 前回(9月4日)、裁判長は、原告団が原告を絞り込まないことに対して怒って、徹底的に立証してもらうと言ってました。
 しかし、今回は至って穏やか。こちらがもろもろの事情を勘案した結果、原告の多くを取り下げたからでしょう。つまりチャンピオンに絞り込んだ。

 原告は
  ・子どもの通学定期の費用を毎年50万円も出している親2人
  ・定期の割引率が低く月に21日以上乗らないと元が取れないた
   め、やむなくパスモを使っている自営の人
  ・会社が、定期代6か月分を6等分して1か月ごとに支給するた
   め、差額を自己負担して一ヶ月定期を買っている人
  ・予備校生本人(自己負担)
 以上の5人に絞ったのです。

 行政訴訟の特異な点として結審の時に、訴えた状況にないと原告足りえなくります。(たとえばリタイヤして定期を使わなくなったら、もう原告ではなくなる。) 民事なら、訴えを起こした時の地位がずっと続く(リタイヤしても当時の状況を判断してもらえる)のですが・・・
 原告団には、上記に該当する人もいるため、その人たちは取り下げたという事情もあります。また上記4パターンは、原告として認めてほしいパターンとして十分尽くされているということもあります。

 去年の春、裁判所は原告を会社支給の通勤定期代に自分の負担で足している人2人に絞れとかなり高圧的に言ってきました。それぞれが原告適格があると思って原告になっているのです。裁判所は、それについて判断すればいいわけで、取り下げろなんてことを裁判所の方から言う権利があるんだろうかとびっくりしたものです。言い分としては、原告適格は一人に認められれば、本案の審議に入れるわけで、何も17人も必要ではない。17人一人々々を立証していたら、時間がかかる。一番可能性の高い人を残しなさいということなのですが、市民からしたら、通勤定期の自己負担者はもちろんですが、年間50万円も通学定期を負担する親を原告として認めないなんてありえない、そここそがネックなのだから・・・と受け入れませんでした。

 その後上記自己負担している2人に加え、親の立場で原告になっている人や本人が原告となっている場合、またパスモでしのぐという高運賃ならではのイレギュラーな形態をとっている原告は外せない・・というようなせめぎ合いが原告側と裁判所との間であり、何人か以外はいったん脇に控え、判決次第では、控えてた人たちが改めて争うというような形に落ち着いたかと思ったら、結局とにかく取り下げなさいということだったとわかり、それではもし取り下げたことで負けたらそれまでになってしまう。取り下げません・・という事態になったのが、前回・・・

 前回から今回までには、書面を書くということのほかに、原告団についてどうするか、十分検討し、いたずらに審議を引き延ばしても、こちらサイドにもメリットがないということで、5人に絞るということになった次第です。

 準備書面は9つに及び、それに付随する資料も入れると膨大な量になります。誰が見てもおかしい運賃体系、裁判官がそれをどう判断するかです。

 次回は1月29日11時半から705法廷で



 2012年 9月 4日第8回口頭弁論

 9月4日は値下げ裁判。おりしも印西市議会は、新市長最初の議会開会日。印西の動向は白井にも大いに影響しますから、そちらを傍聴に行く人も多く、もしかしたら東京までわざわざ出向き、ものの10分で終わる裁判に行く人は減ってしまうかもしれないと危惧してました。でもそんなこともなく傍聴席はほぼ満員に。(いつもは満員。今回はほぼ満員。)

 8月24日に被告の国交省から、利用者に原告適格など認められないという主張と、運賃体系や線路使用料についての原告側の主張に反論する準備書面が出ていました。
 今回の口頭弁論に際しては、当方には宿題がありませんでしたが、国側が原告適格について言ってくることは見えていたため、改めて原告一人一人の状況の説明を書面にして提出しました。

 裁判長は多弁でした。原告は一人通れば後は本論に入れるから、可能性の高い人以外を下ろすように言ったが、そうしないなら、徹底的にやります・家計のどの位を運賃が占めていれば家計を逼迫するのか基準を示しなさい(基準はこちらでつくるものではないと思うのですが・・いくら沢山電車に乗っても利用者と認めないという解釈をする国の主張こそおかしいのに)という一方、訴訟物(争っている中身)がたくさんあって、それぞれに原告適格のあてはまる範囲が違っている(ということは原告を絞ってしまったらまずくない?と思ったのですが)・本案(原告適格という入口論ではなく運賃自体についての争い)についても粛々と進める・・・

 今度はこちらサイドが11月5日までに書面提出し、次の口頭弁論は11月27日ということになりました。



 2012年 6月12日第7回口頭弁論

 裁判長は、原告側の主張と追加の訴えが出たところで、大体出そろったという認識で、被告の国交省に対し、原告適格と本案を総合的にまとめた書面提出を求めました。
 被告側の文書提出期限は、8月24日。

 次回の口頭弁論は、9月4日11時30分から



 2012年 4月17日第6回口頭弁論

 裁判長:そろそろ原告側の主張は出尽くしていますか?
原告代理人:原告適格についてはおおむねそうですが、本論についてはまだありますし、原告適格部分については、被告側からの反論文書を待ってさらに述べることが出るかもしれません。

次回は6月12日(火)11時半から。



 2012年 2月14日第5回口頭弁論

 裁判長から、鉄道法の条文15条と16条に照らし合わせて、違法性をどのように主張するのか、明確にするようにと言われました。


 2011年 7月27日第4回口頭弁論

 東京地裁522法廷 午前11時30分~

 第4回口頭弁論では、定塚裁判長から、早く本案の審理に入るために、原告適格という入口で時間をかけることよりも、17人の原告からチャンピオンを選んではどうかという提案が改めてされました。

 原告適格も争うというのであれば、一人一人についての適格性を徹底的に立証してもらうことになるから3年も5年もかかる、しかし、これでは運賃認可という本来審議すべき中身には入れない、そうではなく、一番適格性のありそうな人を選んでその人について適格性を審理するというようにしてはどうかということなのです。
 前回から裁判長が変わり、進め方もかわりました。今回の裁判長は、まず入口である原告適格については先に判断し、そのあと本案をやりましょうというスタンスのようです。

 9月に入ると裁判所と裁判をどのように進めるか協議する場がもたれます。


原告準備書面   被告準備書面


 2011年 5月18日第3回口頭弁論

 東京地裁705法廷 午後1時30分~

 5月18日、東京地裁で北総線の運賃値下げを求める裁判の第3回口頭弁論がありました。
 いつも傍聴に参加されている方々が、白井市長選挙もあり、出席が難しい状況でしたが、なんと満席どころか、原告5名が弁護団の後ろへ着席されたにもかかわらず、10名もが法廷に入れないという状態でした。
 ご参加の皆さん、本当にありがとうございました。
 口頭弁論では、双方から出された準備書面と証拠の確認の後、裁判長(定塚裁判長、杉本裁判長から交代)から、「原告適格を争うのに、原告が多いと時間がかかる。チャンピオンを出して進めるという方法も考えられる。一人でも適格者があれば、本論に入れるのだから、検討してはどうか」と提案されました。
 阿部先生から「土俵に上げてもらうことが大切、チャンピオン方式で結構だから、速やかに本論に入ってもらいたい」
 裁判長から「そうはいっても原告適格を認めるかどうかはこれからのこと」と、被告側への配慮も見せておられました。
 阿部先生から「いろいろお話されることをメモしきれないから、次回からテープを取らせて欲しい」と申し入れましたが、裁判長は「一言一句について、あれこれ言われても困る。テープをとるというなら原稿作らなければいけなくなる。自分は逃げも隠れもしないからその場で確認してくれ。テープはちょっと困る」とのことでした。よく発言をされる裁判長で、傍聴者にはありがたい進行でした。

 閉廷後、待合室で先生方から説明をいただきました。3先生(宇佐美先生を除く)を含め45名の参加でした。阿部先生は「大勢参加してくれてありがとうございます。・・・やり取りの説明後・・・裁判官というものは国の言うことは何でも正しいと思っている。いやそうじゃないんだ!ということを示していかねばならない。行政裁量の範囲内に終わらせないことが大切だ。白井市長選挙で柴田さんが当選すれば大きな圧力になる」。
河口先生から「定塚裁判官は最高裁から来た人。本件に興味を持って意欲を示している」などの説明がありました。
次回も傍聴席をいっぱいにしたいと思います。よろしくお願いします。

次回は7月27日(水)11:30~ 東京地裁522法廷です。


原告準備書面   被告準備書面


 2011年 2月 9日第2回口頭弁論

 東京地裁705法廷 午前10時30分~

【柴田圭子さんのブログから転載】
 午前10時半から運賃値下げ裁判(京成ただ乗り訴訟)が東京地裁で行われました。今回は前回よりもさらに傍聴者が増えたように思えました。傍聴席は人で埋め尽くされていました。
 といっても、原告と被告、双方前回裁判長から出されていた宿題の準備書面が1週間ほど前に提出されており、それぞれに裁判長が次回までに何をするかを申し渡して、日程を決めて終わり。
 原告側は原告適格があることを十分に主張しているので、被告はそれに対する反論を、被告は、運賃認可についての原告側の主張について反論しているので、原告側は、そこに対しての反論を、それぞれに5月11日までに提出。
 次回は5月18日の午後1時半から同じ第705法廷でということになりました。

 閉廷後、弁護団のほうから、現状についての説明と特に阿部先生から、こちらサイドの心づもりについてわかりやすいお話を戴きました。
 行政訴訟においては、ネズミがライオンに向かっているようなもの。しかもそのライオンは2匹いる。一つは国であり、もう一匹は裁判所!だそうです。
 話は言うだけ言わせるが、最後にとんでもないどんでん返しが待ち受けていることなどざらにあり、原告側は十分に調査しあらゆることを想定して準備しておかなくてはならないということでした。


原告準備書面概要   被告準備書面


 2010年11月10日第1回口頭弁論

 東京地裁705法廷 午前10時58分~11時10分

11月10日、午前11時少し前から東京地裁で北総線の運賃値下げを求める裁判の第1回口頭弁論がありました。
傍聴席は満席(42名座れる)被告は訟務検事(弁護士)3人と国交省の役人5人。

 来る前に聞いていたのは、「文書交換と次回の日程を決めるだけで、すぐ終わってしまうよ」ということだったのですが、当日の内容は、私たちにとってはすごく励みになるものでした。

 まず、杉原裁判官が、被告側は原告に原告適格性がないという答弁だが、本件については、本案(運賃認可や線路使用料認可の取消や義務付けを求めるいわゆる中身)についても被告はちゃんと答弁してもらいたいので、中身についての答弁を次回までに用意して下さい、認可処分の適法性を主張・立証してもらいたいと冒頭から言ったのです。これにはびっくりしました。少なくとも門前払いにはしないと言明したことになるからです。
 また原告側には、原告適格についての被告側に対する反論、原告適格についての主張をしてください。ということでした。
 その後については、どういうやり取りが行われたか、メモ書きから拾って以下に記しました。

裁判官 : では被告側に宿題が多いので、どのくらい時間がいりますか?
訟務検事: 件数・処分が多いので2ヶ月半頂きたい。
阿部弁護士:こちらは8月17日に提訴している。3カ月もあったのだから、本案についても準備してれば1週間もあればできるはず。
      今日から準備するのは職務怠慢だ。
訟務検事: こちらには9月28日に送達された。
阿部弁護士:門前払いできると思っているとしたら心外。もっと早くに出してほしい 本案前の被告の反論は十分尽きているので、
      本案についてやってほしい。
訟務検事: そちらの反論次第で、また応じる。
阿部弁護士:原告適格についての論点は、すでに出されているもので良いですね? あとからあとから論点を出してくるのではなく、
      これで尽くされている、これで終わりと考えてよいか?
訟務検事: 裁判官が判断するもので、約束はできない。
裁判官 : 十分な主張をしてください。ここで原告適格を認めると、判例を変えることになる。
      最高裁の大法廷にも行く可能性のある案件である。原告は被告の反論について十分反論して下さい。
阿部弁護士:おっしゃるとおり、大法廷をにらんでいる。
      行政訴訟法が改正され、行訴法の事件は活性化していると杉原裁判官はおっしゃっている。その実証をしたい。
      そのご判断をお願いするものです。
裁判官 : 根拠法令は近鉄特急事件のときと変わっていて、原告適格のハードルは一つ二つ増えていると認識している。
      行政訴訟法改正の趣旨、その解釈含め十分主張して下さい。
というようなやり取りがあり、双方1月31日までに宿題の文書を裁判所に提出すること、次回は2月9日(水)10時30分より 同じ法廷でということが決まりました。

 その後の記者会見で阿部先生が、とりあえずは「ましな進め方(訴訟指揮)」と思う。しかし、「最後に原告適格性を認めない」というどんでん返しもありうる。記者の皆さんには、「京成ただ乗り訴訟」「京成による沿線住民収奪の構造」であることを理解してもらいたいと、訴えておられました。まずは上々の第1回口頭弁論といえるのかな、と思いました。

 楽観はできないということですが、本案もちゃんと取り上げると聞いて、本当にうれしかったです。判例変更となるかもしれない裁判となるということを、裁判官の方から言いだしたこともすごくびっくりしました。